美味しい料理と素敵な音楽と

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ノスタルジア1907 オリジナル・サウンドトラック

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メガCD版「NOSTALGIA 1907」に付属したサントラCDを紹介します。ゲームのオリジナル版は1991年4月にX68000用に発売されたAVGで、同年12月20日メガCD版が発売された。91年12月12日発売のメガCD本体ローンチタイトルではないが、ほぼ同時に発売された為、最初期のメガCDユーザーには馴染みあるタイトルだと思う。

メガCDの発売日、クリスマスプレゼントとして親に購入してもらった私は、明らかにクソゲー揃いのローンチタイトルには手を出さず、マイコンベーシックマガジンでその存在を既に知っていた本作を購入したのである!


まあBGMでも聴きながらどうぞ😁


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1907年、北大西洋上を航海していた豪華客船ノスタルジア号の船体が突如爆発。多数の死者と負傷者を出す事態となった。そして「ロシアの霧」を探し出さねば船を再び爆破する、という何者かによる犯行声明文が見つかったのである。

 

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使用された爆弾は日本製と判明。偶然、船に乗り合わせていた日本人で主人公のヤマダカスケは疑いをかけられてしまう。プレイヤーはヤマダカスケとなり、ロシアの霧を探し出して船の爆破を防ぐと共に、自らの無実を証明する為に犯人を追う。

 

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推理AVGの多くは、見る、取る、調べるなどの捜査に関する行動を選択肢から選び、ゲームを進行させていくパターンが多い。

本作が他の推理AVGと大きく異なるのは、登場人物たちとの心理戦がメインとなっている点である。相手に対して強い態度に出るか、下手に出るか、少し引っかけて無関心を装うか。それらを選択しながら、相手との駆け引きの中で情報や証言を引き出していくのである。

このシステムは個人的にとても面白かった。作り込みの甘さは多少感じられるものの、本作独特の面白いシステムだった。

 

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その登場人物たちはどれも個性豊か。ストラヴィンスキー、ココ・シャネル、ユングらをモデルにした人物たちも出てくる。テキストも素晴らしく、ストーリーもよく練られており、下手な小説よりも読み応えがある。1907年という時代設定に合ったセピア色の画面も気品があり美しい。この辺りはリバーヒルの推理AVG琥珀色の遺言」にも通ずる作りだ。

オリジナルがPC用で内容的にも大人向けであり、普通のAVGにありがちな派手でアニメ的、過剰過ぎる演出もない。全体的に落ち着いた渋い内容だ。当時のコンシューマー機のメインユーザー層である小中高の子供たちに受け入れられる内容ではなかった。私の周りでも、本作を知る友達は誰もいなかった。皆、ストIIドラクエ、FFに夢中だった時代。本作が売れる見込みは小さかったのだ。

 

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本作の素晴らしいテキストやストーリーを、より一層引き立てているのが、鞠川雪映による曲の数々である。派手さはないが、どこか懐かしさを感じさせる旋律が、セピア色の画面同様にプレイヤーを1907年の世界にトリップさせてくれる。

サウンドトラックCDは発売されておらず、PC版、メガCD版共にサントラCDが同梱されている。メガCD版は、新たに録音された、鞠川雪映自身が歌うヴォーカル曲がエンディングに使われている。その為、サントラCDもPC版より1曲多く収録されている。

中学1年の冬休み。私はこのゲームを購入して、その世界観にぐいぐい引き込まれていった。毎日、夢中になってプレイしていたのを今でも思い出す。就寝時、部屋を真っ暗にして、本作のサントラCDをリピート再生させながら、その世界に浸りながら眠った日々。年末近くになると聴きたくなる本作の曲を流しながら、タイトル同様に懐かしき日々に思ひを馳せるのであった・・・。

 

 

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ところで、ゲームにまつわる怖い話として以前にも記事に書きましたが、本作の制作スタッフ(グラフィッカー)の方の話が、後年、本作にまつわる制作時の裏話として何かの媒体でちらっと掲載されていました。

当時のゲーム業界は、1つの作品を少人数のチームで作ることが当たり前で、その為、完成するまでスタッフが社内に缶詰状態となり、徹夜するのは普通だったそうです。

件の裏話によると、デッキにいた女の子が爆発に巻き込まれて死亡する場面を徹夜でドット打ちしていると、PCが頻繁にフリーズしたそうです。また、この場面を作業している時、他に誰もいないはずの部屋から音がするなどの怪現象も何度かあったとか。。

ホラーゲームに関しては、話題作りの為に怖い話が意図的に作られて紹介されることがよくありますよね。でも、本作はホラー作品ではない上に、発売からかなりの年数が経過している。しかも作品の知名度が全くない為、特に話題にならず。あなたはこの話、信じますか・・・。

信じまへんか、そーでっか😂