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WISHBONE ASH 1985-1987年の珍しいライブ音源

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英国を代表するツインリード・ギター・バンド、ウィッシュボーン・アッシュの85年~87年のライブを収録したブートレグ盤とアングラ音源を紹介します。この時期のアッシュのライブ音源は、ファンでも聴いたことがない人が多いのではないでっしゃろか😄


70年代初期、英国ロック・バンドならではの哀愁を帯びた美しいメロディと、「ヤードバーズにおけるジミー・ペイジ & ジェフ・ベック以来の最も興味深いツインリード」と称された、アンディ・パウエルとテッド・ターナーによるギターサウンドで米国でも人気を博したウィッシュボーン・アッシュ

彼らの代表作を1つ挙げるとしたら、多くの人が「ARGUS」を選ぶだろうし、代表曲と言えば1stに収録の「PHOENIX」になるのでしょう。1990年代後半にNHK-FMで放送されていた「BBC ROCK LIVE」では、アッシュの定番音源と言える1972年パリス・シアター公演が放送されました。

司会のピーター・バラカン氏は、アンディ・パウエルとテッド・ターナーのツインリードについて大変熱く解説しており、2人の連携を非常に高く評価していたことが窺えます。ライブのラスト、20分近い「PHOENIX」の演奏が終わった後、バラカン氏が思わず「うーん・・・名曲だ!」と唸るように口を開いたのが、とても印象的でしたね。

私も勿論「PHOENIX」は大好きな曲です。が!アッシュの中で1枚選べと言われたら、私は迷わずに82年作「TWIN BARRELS BURNING」を選び、その中に収録されている「NO MORE LONELY NIGHTS」を一番好きな曲に挙げるでしょう。

低迷期に入りつつあった時期にリリースされた「TWIN BARRELS BURNING」は、ユーライア・ヒープトレヴァー・ボルダーが加入して作られた唯一のアルバムとなりました。英国でNWOBHMブームが巻き起こっていた影響でしょうか、同作は、それまでのクラシカルなブルーズ・ロックからハードロックへと大きく方向転換を図ったアルバムとなりました。

アルバムは素晴らしい出来で、売り上げも好調だったみたいですが、83年のツアーを最後にトレヴァーは脱退。後任には元トラピーズ、後にO'Ryanとしての活動でも知られるマーヴィン・スペンスが加入。

バンドは英国・欧州でツアーを行いながら、1985年7月に傑作アルバム「RAW TO THE BONE」をリリース。しかし、ツアーを終えた後、テッド・ターナーの後任として11年間バンドを支えてきたローリー・ワイズフィールドまでもが脱退。アッシュは本格的に低迷期を迎えてしまいます。

そのローリーが脱退する直前に行われたライブを、サウンドボード音源で収録した貴重なブートレグ盤を紹介します😙

 

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WISHBONE ASH - NO MORE LONELY NIGHTS (TCC 050)

1. Don't Come Back
2. Livin' Proof
3. Streets Of Shame
4. Cell Of Fame
5. No More Lonely Nights
6. The King Will Come
7. Don't Cry
8. People In Motion
9. Blowin' Free

Andy Powell : guitar, vocals
Laurie Wisefield : guitar, vocals
Mervyn Spence : bass, vocals
Steve Upton : drums


まあ音源でも聴きながらどうぞ🤭

Three Cool Catsというレーベルから1992年にリリースされた、イタリア製ブートレグです。詳しい日付が記載されておりませんが、1985年9月14日ドイツのローレライで行われた"LORELEY METAL HAMMER FESTIVAL"というロック・イベントに出演した時の音源のようです。他にはナザレス、デビュー直後のメタリカ、ドロ・ペッシュが在籍していたことで知られるウォーロックなども出演していたようです。

このイベントは、各バンドともに映像が断片的に残っているようです。オフィシャル映像ソフトがリリースされており、各バンドのステージが少しずつ収録されています。アッシュは「THE KING WILL COME」が収録されましたが、それ以外には映像は見つかりません。

FM放送もされたらしく、その音源をブート化したものが、ここで紹介する「NO MORE LONELY NIGHTS」でございます。ちなみに、同じFMソースを収録した既発アナログブート「LORELIVE DATE」も存在。CDはアナログ盤起こしではないと思われます(スクラッチノイズやターン時のフェードアウト・インがない為)。

1985年はIQを前座に従えて英国や欧州をツアーしており、小さな会場から、ハマースミス・オデオンやバーミンガム・オデオンなどキャパ2000~3000規模の会場でも公演を行っていることを確認。チケット売買のサイトを見ると、SetlistFMなどには記載されていない公演も色々と出てきます。12月までコンスタントに公演を行っており、ローリーは12月いっぱいまで在籍していた可能性がありそうです。

この時期はマーヴィン・スペンスがリード・ヴォーカルを取っているようで、「TWIN BARRELS BURNING」や「RAW TO THE BONE」と言った、80年代中期のハードロック・アッシュの新曲を力強く歌い上げています。歌唱力は十分であり、ハイトーンシャウトも頻繁に繰り出す為、この時期のアッシュに非常に合っていると個人的には思います。

 

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メタルフェスという場違いな所にいるように感じられるアッシュですが、セットリストを見ても分かるように、初期の定番ナンバーは3曲だけ。残りは「TWIN BARRELS BURNING」「RAW TO THE BONE」からのハードロック・ナンバーが占めており、なかなかにヘヴィで熱い演奏を展開しています。

本作はミックスが変な感じで、通常ならパウエル(左側)、ローリー(右側)のギターが左右からステレオで聴こえてこないとおかしいのに、両者のギターがモノラル団子状態で、しかもオフ気味。何故かスティーヴ・アプトンのドラムがかなりオン気味です。音自体はステレオですが、何故こんなミックスになったのか・・・。

アナログ盤のほうは、どうやら別のミックス音源らしく、2人のギターもきちんとステレオになっているようです。

 

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不満点はあれど、音質は良好なサウンドボードで聴きやすいです。本作は1992年リリースで既に廃盤。ブートなので出回った数も少なく、存在自体もあまり知られていないようです。貴重な85年の音源なのに、パクリ再販が得意なブートレーベルはどうして再販しないんやろか、ダイカン9Fのギフトでもええんちゃう?🙄



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ここからは、まったくブート化されていない、ブート自体1枚も存在しない、ネットにも出回っていない86年-87年のアングラ音源をするよん🤭

 

Maxim, Stuttgart, Germany Jan 8. 1986

1. Don't Come Back
2. Living Proof
3. Streets Of Shame
4. Cell Of Fame
5. No More Lonely Nights
6. Underground
7. Love Is Blue 
8. The King Will Come
9. Don't Cry
10. People In Motion
11. Blowin' Free
12. Jail Bait
13. Bad Weather Blues
14. She Loves My Automobile

Andy Powell : guitar, vocals
James Crompton : guitar, vocals
Mervyn Spence : bass, vocals
Steve Upton : drums


音源でも聴きながらどうぞ、爆音なので音量注意!😎

1986年1月8日シュトゥットガルト・マキシム公演をオーディエンス録音で収録した未ブート化音源。ローリー脱退後、後任にジェイムス・クロンプトンというギタリストが加入。1986年もツアーに明け暮れた1年間だったようで、チケットなどを調べると色々と公演の半券が出てきます。

しかし、この時期のデータがろくに残されておらず、詳しいことが兎に角わかりません。クロンプトンのギターは可もなく不可もなく、上手くバンドに溶け込んでいる感じです。

演奏は全体的に若干早く、曲によってはピッチが狂っているのかと思えるほど。マーヴィンは絶好調で、どの曲でも伸びやかなハイトーン・ヴォーカルを披露しております。それだけに、この後すぐにバンドを脱退してしまったのが残念でなりません。マーティン・ターナーよりも個人的には好きなんだけどなあ🙄

セットリストは前年と比べて大きな変化はありませんが、ZZ TOPの「She Loves My Automobile」を最後にカヴァーしている点が聴き所かな?レアな演奏ですが、たまにカヴァーすることがあったみたいですね。

 

 

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Maxim, Stuttgart, Germany Jan 8. 1987

1. Living Proof
2. Genevieve
3. Streets Of Shame
4. Cell Of Fame
5. No More Lonely Nights
6. Underground
7. Don't Cry
8. The King Will Come
9. Jail Bait
10. Blowin' Free
11. Hard Times
12. Bad Weather Blues

Andy Powell : guitar, vocals
James Crompton : guitar, vocals
Andy Pyle : bass, vocals
Steve Upton : drums


音源でも以下略、音量注意😏

1987年1月8日シュトゥットガルト・マキシム公演をオーディエンス録音で収録した未ブート化音源。上の音源からちょうど1年後の公演です。どうやらアッシュはこの時期、頻繁にこの会場でコンサートを行っていたみたいです。84年以降の音源の存在を確認しているのは4種類。全てが独ツアーの音源で、3つがシュトゥットガルト・マキシム公演・・・。

マーヴィン・スペンス脱退後、ロッド・スチュワートキンクスゲイリー・ムーアのツアーにも参加していたアンディ・パイルが加入。ゲイリーとはその後も関係が続いていたみたいですね。リユニオン後のアッシュにも長く在籍することになります。

多くの曲でリード・ヴォーカルを取っているのは、そのアンディ・パイルでしょうか。前任者のマーヴィンとは違い、やや力強さに欠けており、ヴォーカルが若干パワーダウンした感はどうしても否めません。でも、アンディ・パイルも歌唱力は高く、どの曲でも熱唱しており素晴らしいですよ。アッシュの曲をパイルが歌っているのは貴重ですが、他はこれといって大きな特徴がある音源ではないかな。

この年、アッシュはオリジナル4が再集結してアルバムをリリースします。しかし、リユニオンの大規模なツアーが実現するのは1988年で、この年はアルバムをリリースしたのみ。ツアーは、この音源と同じ編成で行っていたみたいです。

そして、オリジナル4が再び崩壊した後、アンディ・パイルも戻ってくることになります。以上、ウィッシュボーン・アッシュのレア音源紹介でした😁