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新型コロナに揺れる今だからこそ… TEARS FOR FEARS Everybody Wants to Rule the World

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(1年前の記事の再掲載です)洋楽ファンならずとも、誰もが一度は耳にしたことがあると思われる、ローランド・オーザバル&カート・スミスによるエレポップ・バンド、ティアーズ・フォー・フィアーズが1985年に発表した名曲"Everybody Wants to Rule the World"。

親しみやすいメロディが特徴のシンセポップで、曲調とは裏腹に、その歌詞は人間が持つ支配欲・権力欲、腐敗などについて深く考察した内容で、哲学的ですらあります。

米国音楽メディア・ピッチフォークの記者は"Everybody Wants to Rule the World"の歌詞について「環境問題、経済問題、独裁国家、冷戦など様々な場面、シナリオに適用できる歌詞である」とこの曲を評しました。

月刊誌アトランティックの編集者でありハーバード大学教授のMarc Ambinderは、米政府の機密指定権(original classified authority)に関する記事を寄稿した際、

Say that you'll never, never, never, need it
絶対に、絶対にこれは必要ではないことだと断言する

One headline, why believe it?
何故、たった一行の見出しを信じられる?

Everybody wants to rule the world
誰もが世界を支配したがっている

と、"Everybody Wants to Rule the World"の歌詞を記事に引用したことが海外で話題となっていたそうです。

"One headline, why believe it?"(なぜ、たった一行の見出しを信じられる?)という行は、コロナウイルスに関連した真偽不明の情報に振り回される、我々の今の状況にも当てはめられると思いませんか?こういう時こそ、情報を見抜く洞察力、偏った報道に安易に流されない冷静な判断力が求められるのではないでしょうか。

ツイッターの情報を鵜呑みにして慌てて買い物に走る人たちや、報道を見て必要以上に怯えている人たちを見ると、ふと、この曲の歌詞が浮かんできます。

TFFが最も大きな成功を収めたのは1985年でしょう。2ndアルバム「Songs From the Big Chair」がビルボード1位、英2位を記録し"Everybody Wants to Rule the World"と"Shout"の2大ビッグヒット・シングルも生まれました。

ちなみに、同アルバムからの6枚目のシングル"I Believe"は、ソフト・マシーンやマッチング・モウルでお馴染みロバート・ワイアットに捧げられた曲です。B-Sideはワイアットのソロから"Sea Song"をカヴァーしています。本当はワイアットに曲を提供する予定だったとか。カンタベリー系ミュージシャンとTFF、意外な繋がりですよね。

アルバムの世界的ヒットにより、1985年のツアーは大規模なものとなりました。3月下旬、英国・欧州からツアーが始まり、5月下旬から7月まで北米をツアー。7月20日から日本にも来日しているのですが、どういう訳か来日公演を収録したブートは1枚も出ておりません。ワム!デュラン・デュラン、A-HAは来日公演の音源が出ているのに、TFFは人気がないのでしょうか・・・。

また、TFFのブートレグは殆どが海外製で、ブート大国であるはずの日本メーカーからは極僅かしか出ておりません。海外では未だに根強い人気を誇るTFFですが、日本では忘れられた存在のようです。

90年を最後に袂を分かつようになったカートとローランドが、再び組んで2004年に制作されたアルバムが日本のレーベルからリリースされていないのも、TFFが過去のバンド扱いされている証拠でしょう。

そんなこんなで1985年のツアー音源を収録したブートは1枚も所有しておりません(アナログブートは確認している)。ここでは、アングラ音源とアナログブート落としの音源を紹介していきます。

ブートメーカーは来日公演の音源をブート化してください、出してくれたら1公演2枚ずつ買います。夜露死苦!😡

 

 

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BAND MEMBER :
Roland Orzabal : gt, vo
Curt Smith : b, vo
Manny Elias : dr
Ian Stanley : key
William Gregory : sax
Nicky Holland : key
Andy Sanders : gt

 

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CAPE FEAR (BM 084)

1. Mother's Talk
2. Broken
3. Head Over Heels
4. Everybody Wants to Rule the World
5. The Hurting
6. Suffer The Children
7. Change
8. Start Of The Breakdown
9. Memories Fade
10. Mad World
11. Shout

Beech Marten Recordsレーベル、プレス盤1CD。1985年4月3日マンチェスター・アポロ(現アポロ・マンチェスター)公演をサウンドボード録音で収録。

1992年にリリースされたイタリア製ブート。海外では定番ブートの1つ。日本でも輸入盤ハーフオフィシャルという形で、ブート盤に帯をつけて2000円で販売されていたようだ。私は実物を見たことはない

ツアー開始7公演目の初期ライブ。今や正統派の英国ロックバンドへと変化(進化)したTFFだが、ここで聴けるライブは当然ながら当時、世界的に主流だったエレポップサウンド全開である。今のTFFを知っている上で当時のライブ音源を聴くと、あまりの違いに違和感を覚える。

そして、スミスもオーザバルも、どこか暗くて不機嫌な感じを漂わせている。その危うさと輝くようなシンセ・サウンドが不思議と上手く融合している当時のTFFは、他の華やかなエレポップ・バンドとは全く違う独特な存在感を放っていたのだ。まさに唯一無二の存在だろう。それでは音源をどうぞ。


part. 1


part. 2

 

 

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MEMORIES (Duck-TFF-1)

Side-A
1. Everybody Wants To Rule The World
2. The Hurting
3. Shout
4. Suffer The Children

Side-B
1. Memories Fade
2. Start Of The Breakdown
3. The Prisoner
4. I Believe
5. The Working Hour

DUCK PRODUCTIONSレーベル、1LP。1985年4月24日ロッテルダム公演をサウンドボード録音で収録。ドイツ製アナログブート。曲順がおかしい状態で収録されていると思うが確信が持てない。

FMエアチェック音源で、アナログブートから落とした音源にありがちだがピッチが低い。内容は素晴らしいだけに勿体ない。では音源をどうぞ。曲順を少し入れ替えてピッチも調整いたしました。


ROTTERDAM 1985

 

 

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ROTTERDAM 1985. 4. 24

1. Mothers Talk
2. Memories Fade
3. Start Of The Breakdown
4. The Prisoner
5. I Believe
6. The Working Hour
7. Mad World
8. Everybody Wants to Rule the World
9. The Hurting
10. Shout
11. Pale Shelter (fade out)

未ブート化音源。1985年4月24日ロッテルダム公演をサウンドボード録音で収録。上の1LPブート「MEMORIES」と同音源。

こちらはブートLP落としではなく、エアチェックしたテープの音源と思われる。LP盤では低かったピッチも正常で、曲順も正しい状態で収録されている。

LP盤は未収録だった"Mothers Talk"と"Mad World"が収録されているが、上のLP盤に収録されている"The Working Hour"がこちらは未収録となっている。音質はこちらのほうが良い。ベース音がゴリゴリと心地よく響いてくる。では、音源をどうぞ。


part. 1


part. 2

 

 

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TORONTO 1985. 5. 31

1. Mothers Talk
2. Broken
    - Head Over Heels
    - Broken (reprise)
3. Memories Fade
4. Mad World
5. Everybody Wants to Rule the World
6. The Hurting
7. Shout
8. Suffer The Children

未ブート化音源。1985年5月31日トロント・メッセイホール公演をサウンドボード録音で収録。"Supergroups In Concert"で放送された音源。"King Biscuit Flower Hour"でも放送されたようだ。

収録時間が短く曲数が少ない為、若干の物足りなさを感じるが、音質は85年の音源の中でも1,2を争う高音質である。では音源をどうぞ。


TORONTO 1985

 

 

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TEXAS 1985. 9. 14

1. Mothers Talk
2. Broken
    - Head Over Heels
    - Broken (reprise)
3. Start of the Breakdown
4. The Prisoner
5. Shout
6. Everybody Wants to Rule the World
7. The Hurting
8. Change

未ブート化音源。1985年9月14日テキサス州ダラス・コンベンションセンター公演をサウンドボード録音で収録。

アメリカのラジオ局Westwood Oneの音楽番組"Super Star Concert Series"で1986年4月に放送された音源。他にもクラプトンのライブなどが同時放送されており、トランスクリプション・ディスクにはクラプトンやダイアー・ストレイツらの音源と同時収録されているようだ。

低音が物足りないが、音の透明度は上段で紹介した2つのラジオショーよりもこちらのほうが上回っている。オフィシャル化しても違和感ないレベルの高音質だ。それだけに不完全収録なのが残念である。それでは音源をどうぞ。


TEXAS 1985

 

 

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COPENHAGEN 1985. 10. 17

1. Listen (studio recording played over p.a. while the band took the stage)
2. Mothers Talk
3. Broken
    - Head Over Heels
    - Broken (reprise)
4. Pale Shelter
5. Memories Fade
6. Start Of The Breakdown
7. The Prisoner
8. I Believe
9. The Working Hour
10. Mad World
11. Everybody Wants to Rule the World
12. The Hurting
13. Shout
14. Suffer The Children

未ブート化音源。1985年10月17日デンマークコペンハーゲン公演をオーディエンス録音で収録。torrentサイトから登場した音源。

1985年の音源は放送用音源ばかりであり、時間の制約から不完全収録ばかりであった。AUDソースとはいえ完全収録されているのは非常に大きい。資料的な価値もあると言えるだろう。

投稿者によると、2nd GENのテープからファイル化したそうだ。モノラルAUDと思われるが、この時代のAUD音源としては聴きやすい音質である。無加工の生々しい音で聴くことが出来るのも新鮮だ。では、音源どうぞ。

 
part. 1


part. 2

 

以上でTFFの1985年ツアー音源の特集は終わりです🙂

 

 

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★おまけ★🤩

 

 

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AND 4 YEARS PASSED...T.F.F. (SND-10)

日本フォノグラムがラジオ放送用に制作したのか、放送局や関係者への配布用として制作したのか不明だが、1989年当時に制作された非売品プロモCDである。

DJは音楽評論家の大森庸雄氏となっているが、中身は当ブログ他記事でも頻繁に登場する米国のラジオ番組"In The Studio Interview"である。この時はカート・スミスが出演している。大森氏の語りが合間に挟まれたりするが、当然ながらメインの放送は全て英語である。

これが日本の放送局で流されたのか、単なる配布で終わったのかは不明だが、どういう訳か有名な"In The Studio Interview"の音源すら出てこないTFF関連の放送音源が聴けるのは貴重だろう。

滅多に見かけない珍しいCDで、海外のオークションサイトでも1度しか見かけたことがない。TFF関連のアイテムの中でも入手が非常に難しい物の1つではないだろうか。せっかくなので、少しだけ音源を・・・。


AND 4 YEARS PASSED...

 

今度こそ終わり🙄