美味しい料理と素敵な音楽と

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手作り料理や好きな音楽をだらだら書いています

CARAVAN / HATFIELD AND THE NORTH Canterbury Rock Bootleg Collection.1

※過去記事の再掲載

 

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カンタベリー・シーンの代表的なバンドの1つ、ハットフィールド・アンド・ザ・ノースのブートレグ盤を紹介するよ😊

ハットフィールド・アンド・ザ・ノースは、キャラヴァンの元メンバーとデリバリーが合流して結成された。ハットフィールズを紹介するなら、まずキャラヴァンを軽く紹介しなくてはならないだろう。

カンタベリーの源流であるワイルドフラワーズから、ソフト・マシーンとキャラヴァンに分裂する形で、パイ・ヘイスティングス、デイヴ・シンクレア、リチャード・シンクレア、リチャード・コフランによってバンドは1968年に結成された。

1971年、キャラヴァンはプログレ史に残る名盤「IN THE GREY AND PINK」をリリースした。アルバムは、バンド側の力を最大限に出し切った大傑作であり、後年の各音楽プレスによるプログレ名盤企画でも必ずと言っていいほど名を連ねている。

 

 

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CARAVAN - BBC 1969-73 (ZA88)

ここでキャラヴァンのブートを1枚紹介しましょう。1969年~1972年(73年は誤り)のリチャード・シンクレアが在籍していた期間のBBC各種音源をモノラル・ラジオ音源で収録しています。1971年までの音源はオリジナル・ラインナップによるもので、1972年の音源はデイヴ・シンクレアが抜けてスティーヴ・ミラーが参加しております。

トラック9の"WATERLOO LILY"は、スタジオ・アルバムにも参加しているスティーヴ・ミラー(カンタベリー系ミュージシャンの代表的存在フィル・ミラーの兄)が参加。それ以外はオリジナル・ラインナップによる演奏です。

トラック1-4と、トラック10はオフィシャル・ライブ盤に収録済。オフィシャル盤は音質も改善されているそうです。しかしながら、オフィシャル盤ではカットされているジョン・ピールのMCがこのブートでは聴ける他、他の収録曲もオフィシャル・ライブ盤よりも長く収録。オフィシャル未収録の音源も含め、まだまだこのブートは価値を失っておりません。では、試聴音源をどうぞ!


1. AND I WISH I WERE STONED / DON'T WORRY
2. GOLF GIRL
3. LOVE SONG WITHOUT FLUTE
4. WATERLOO LILY


5. NINE FEET UNDERGROUND

 

 

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VA - THE CANTERBURY TAPES (OH BOY 2-9031)

DISC 2 TRACK1-8
CARAVAN LIVE IN LONDON FOR BBC 1971 + 1973

1.HELLO HELLO
2. IF I COULD DO IT ALL OVER AGAIN, I'D DO IT ALL OVER YOU
3. AS I FEEL I DIE
4. LOVE SONG WITHOUT FLUTE
5. LOVE TO LOVE YOU
6. IN THE LAND OF GREY AND PINK
7. MEMORY LAIN, HUGH
8. L'AUBERGE DU SANGLIER (A Hunting We Shall Go / Backwards)

ルクセンブルクのブートメーカー、懐かしいOH BOY (Disc De Luxe)レーベル、プレス盤2CD。カンタベリーシーンのミュージシャンやバンドの音源を収録したオムニバス。全て高音質サウンドボード音源で収録。当時は貴重な音源集だったが、今ではオフィシャルで聴けるものが多く、それほどの価値はないかもしれません。

ディスク2に、キャラヴァンのBBC音源を収録。この音源は現在、全てオフィシャル化されたみたいなので価値はないかもしれませんが・・・この音源が収録された「Songs For Oblivion Fishermen」は既に廃盤で入手困難なので、音源を載せておきましょう。

トラック1-3は1970年8月19日、4-6は1971年3月11日、7-8は1973年8月20日の収録みたいです。このブートの音源はトランスクリプションディスクから収録されたと思えるくらいに高音質です。では音源をどうぞ~!


BBC1970-1973

 

 

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素晴らしい名盤を創り出したバンドであったが、契約しているデッカ・レコード側の宣伝や活動資金のバックアップが十分ではなく、アルバムセールスは不調であった。メンバーたちはこの結果に大きく失望したそうだ。

これにより、キャラヴァンでの活動に限界を感じたデイヴ・シンクレアは、ソフト・マシーンの中心人物の1人であったロバート・ワイアットにマッチング・モウル結成を持ちかけられ、バンド脱退を考え始める。バンドは既に次作「WATERLOO LILY」の制作に入っていたが、デイヴは71年8月にキャラヴァンを脱退してしまう。

デイヴの後任にはスティーヴ・ミラーが加入。リチャード・シンクレアとスティーヴ・ミラーは、曲作りにおいて本格的なジャズ・ロックを強く意識した作風へと転換を図った。2人は意気投合するも、従来の路線を維持したいパイ・ヘイスティングスとの対立が生まれてしまう。

一方で、リチャード・シンクレアは、パイ・ヘイスティングス、リチャード・コフランとの音楽性の相違だけではなく、彼らの演奏技術にも不満を抱き始めていた。1972年5月「WATERLOO LILY」リリースの時点で両者の対立は回避不可能な状態となっており、同年7月にリチャード・シンクレアはスティーヴ・ミラーと共にバンドを脱退。2人はフィル・ミラーとピップ・パイルらのバンド・デリバリーと合流。これがハットフィールド&ザ・ノース結成へと繋がるのである。

リチャード・シンクレアとフィル・ミラーが合流し新たな編成となったデリバリーは9月~10月にかけて数回のライブを行った後、バンド名をハットフィールド・アンド・ザ・ノースと変えることになった。ロンドンからイギリス北部へと繋がる高速道路がバンド名の由来である。バンド名を改めた直後の10月にはスティーヴ・ミラーがバンドを去り、元キャラヴァン、マッチング・モウルのデイヴ・シンクレアが加入している。

1973年1月、フランスのテレビ番組ROCK EN STOCKに出演。マッチング・モウル在籍中のロバート・ワイアットがゲスト参加するが、ここでの演奏を最後にデイヴ・シンクレアがバンドを脱退。デイヴ・シンクレアは、バンドのプレイスタイルが即興演奏に偏重していくことに不満を抱いていた。後任には元EGGのデイヴ・スチュワートが加入。このメンバーで固定化されることになる。デイヴ・スチュワートは作曲面でバンドに大きく貢献していくことになる。

バンドはヴァージンレコードと契約を結び、73年10月~74年1月にかけてロンドンのマナースタジオで1stアルバムをレコーディングした。74年2月「HATFIELD&THE NORTH」をリリース。74年11月には「LET'S EAT, FITTER STOKE HAS A BATH」のシングル盤がリリースされた。

同月、サターンスタジオで「YOUR MAJESTY IS LIKE A CREAM DONUT, OH WHAT A LONELY LIFETIME」をレコーディング。ヴァージン・レコードの2枚組サンプラー「V」に収録された。75年1月。サターンスタジオに戻りニューアルバムのレコーディングを行った。3月、2ndアルバム「THE ROTTERS' CLUB」をリリース。

英国音楽雑誌Q Magazineの2005年特別号「Q&MOJO CLASSIC MAGAZINE PNK FLOYD & THE STORY OF PROG ROCK」で発表された"40 COSMIC ROCK ALBUM"というプログ・ロックの名盤40選企画で、1stアルバムが見事34位に選ばれた。ちなみにキャラヴァン「IN THE GRAY AND PINK」は19位に入っている。

1. PINK FLOYD - THE DARK SIDE OF THE MOON (1973)
2. GENESIS - FOXTROT (1972)
3. YES - CLOSE TO THE EDGE (1972)
4. KING CRIMSON - IN THE COURT OF THE CRIMSON KING (1969)
5. EMERSON, LAKE & PALMER - BRAIN SALAD SURGERY (1973)
6. RUSH - A FAREWELL TO KINGS (1977)
7. JETHRO TULL - AQUALUNG (1971)
8. HAWKWIND - SPACE RITUAL (1973)
9. MIKE OLDFIELD - TUBULAR BELLS (1973)
10. RADIOHEAD - OK COMPUTER (1997)
11. PINK FLOYD - WISH YOU WERE HERE (1975)
12. YES - THE YES ALBUM (1971)
13. FRANK ZAPPA - HOT RATES (1969)
14. GENESIS - THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY (1974)
15. VAN DER GRAAF GENERATOR - THE LEAST WE CAN DO IS WAVE TO EACH OTHER (1970)
16. GENTLE GIANT - OCTOPUS (1972)
17. MARILLION - MISPLACED CHILDHOOD (1985)
18. THE MARS VOLTA - FRANCES THE MUTE (2005)
19. CARAVAN - IN THE GREY AND PINK (1971)
20. SOFT MACHINE - THIRD (1970)
21. TOOL - LATERALUS (2001)
22. KING CRIMSON - LARKS' TONGUES IN ASPIC (1973)
23. CAMEL - MOONMADNESS (1976)
24. FOCUS - MOVING WAVES (1971)
25. QUEEN - A NIGHT AT THE OPERA (1975)
26. PAVLOV'S DOG - PAMPERED MENIAL (1975)
27. AGAETIS BYRJUN - SIGUR ROS (1999)
28. STEVE HILLAGE - L (1976)
29. THE NICE - FIVE BRIDGES (1970)
30. FAMILY - MUSIC IN A DOLL'S HOUSE (1968)
31. ROXY MUSIC - ROXY MUSIC (1972)
32. GOLDEN EARRING - MOONTAN (1973)
33. ARGENT - ALL TOGETHER NOW (1972)
34. HATFIELD AND THE NORTH - HATFIELD AND THE NORTH (1974)
35. GONG - FLYING TEAPOT (1973)
36. AMON DUUL II - TANZ DER LEMMINGE (1971)
37. THE MOODY BLUES - IN SEARCH OF THE LOST CHORD (1968)
38. TANGERINE DREAM - PHAEDRA (1974)
39. BARCLAY JAMES HARVEST - ONCE AGAIN (1971)
40. APHRODITE'S CHILD - 666 (1972)

さて、ハットフィールド・アンド・ザ・ノースのブートレグは、昔は殆どリリースされていなかったが、近年は発掘が進み、それなりの数が存在している。それではハットフィールド・アンド・ザ・ノースのブートレッグ盤を紹介しましょう!

 

 

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THE NETHERLANDS 1973 (PCD-2002)

1. RIFFERAMA
2. FINESSE IS FOR FAIRIES
3. FOR ROBERT/RIFFERAMA
4. SEGUE
5. CALYX
6. LICKS FOR THE LADIES
7. GOD SONG
8. TONE GENERATOR
9. GIGANTIC LAND CRABS IN EARTH TAKEOVER BID
10. SON OF THERE'S NO PLACE LIKE HOME
11. RIFFERAMA
12. FOL DE ROL
13. PART OF THE DANCE
14. SHAVING IS BORING
15. BIG JOBS/BOSSA NO CHANCE
16. LOBSTER IN CLEAVAGE PROBE
17. FOR DE ROL
18. BLANE
19. NAN'S TRUE HOLE
20. LYTHING AND GRACING

PINK CIRCLEレーベル、1CDR。1973年7月7日オランダ・ヘードン・ズヴォレ公演をオーディエンス録音で収録。確か、この音源は2009年頃にトレントファイルで登場したものだったと思います。業者が落としてブート化したのでしょうね。

しかし、トレントサイトなどネット上からすぐに姿を消し、ブート化されたのは恐らく本作のみと、なかなか目にする機会のない音源でもあるようです。ちなみに100枚限定生産らしくナンバリングが入っています。

1STアルバムリリース前のライブで、しかもまだレコーディング自体も始まっていない頃のライブ音源。メドレー形式で途切れることなく次々と展開される演奏は圧倒的。後期にも頻繁にライブで演奏される"GOD SONG"や"PART OF THE DANCE"のほかに、初期ライブで演奏されていた"LYTHING AND GRACING"といったマッチング・モウルの曲が聴けるのが面白い。"SEGUE"はデイヴ・スチュワートのキーボードから入る字の如く間奏ですが、聴いたことのない曲です。即興かな?

それにしても、全体を通してEGG時代を彷彿とさせるデイヴ・スチュワートのプレイが非常に際立っております。彼はもっと評価されて然るべきオルガン奏者だと思うのですがね・・・。

非常に聴きやすいAUD音源で、1973年の録音とは思えない優秀な音源です。ノーカット完全収録、密度の濃い素晴らしい演奏です。それでは、音源をどうぞ!


1. RIFFERAMA
2. FINESSE IS FOR FAIRIES
3. FOR ROBERT/RIFFERAMA
4. SEGUE
5. CALYX
6. LICKS FOR THE LADIES
7. GOD SONG
8. TONE GENERATOR
9. GIGANTIC LAND CRABS IN EARTH TAKEOVER BID
10. SON OF THERE'S NO PLACE LIKE HOME
11. RIFFERAMA


12. FOL DE ROL
13. PART OF THE DANCE
14. SHAVING IS BORING
15. BIG JOBS/BOSSA NO CHANCE
16. LOBSTER IN CLEAVAGE PROBE
17. FOR DE ROL
18. BLANE
19. NAN'S TRUE HOLE
20. LYTHING AND GRACING

 

 

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CALYX (LM01010)

1. YOUR MAJESTY IS LIKE A CREAM DOUNT
    - BIG JOBS (POO POO EXTRACT)
    - SHAVING IS BORING
    - LICKS FOR LADIES
    - BOSSA NOCHANCE
    - BIG JOBS NO.2 (BY POO AND WEE WEE)
    - TO MUM & THE GONGS
    - GIGANTIC LAND CRABS IN EARTH TAKEOVER BID
2. FOL DE ROL
    - GOING UP TO PEOPLE AND THINKING
    - JAMMING
    - CALYX
3. SON OF "THERE'S NO PLACE LIKE HOMERTON"
    - AIGRETTE
    - RIFFERAMA
4. LOBSTER IN CLEAVEGE PROBE
    - PRENUT
    - YOUR MAJESTY IS LIKE A CREAM DOUNT

DAVE STEWART - ORGAN
PHIL MILLER - GUITAR
RICHARD SINCLAIR - BASS, VOCAL
PIP PYLE - DRUMS
ALAN GOWEN - KEYBOARD
STEVE MILLER - KEYBOARD
LOL COXHILL - SOPRANO SAX, FLUTE
JIMMY HASTINGS - ALTO SAX, FLUTE
JEREMY BAINES - FLUTE

THE NORTHETTES
AMANDA PERSONS - VOCAL
BARBARA GASKIN - VOCAL
ANN ROSENTHAL - VOCAL

GUEST
ROBERT WYATT - VOCAL, PERCUSSION

le matangoレーベル、プレス盤1CD。1974年4月13日、ロンドン・ラウンドハウス公演をオーディエンス録音で収録。ジャケットイラストからも分かる通り、ロバート・ワイアットがゲスト参加した時の音源です。他にアラン・ガウエン、スティーヴ・ミラー、ロイ・コックスヒル、ジミー・ヘイスティングス、ジェレミー・ベインズ、ザ・ノーセッツの3人もゲスト参加。これだけのゲストが参加しているだけあり通常の演奏よりも豪華です。

この日のライブを収録したブートレッグは他にも存在しており、Windmillレーベル「AFTIFICIAL ATOM」、HOLLY NORTHレーベル「ENGLAND APRIL, 1974 HOLLY NORTH」といったタイトルでCDRでリリースされております。プレス盤は本作だけと思います。

複雑な構成の曲ばかりで、ライブにおいては再現が難しいとさえ思われる高難易度の楽曲群を、難なくメドレー形式で次から次へと連続して展開させていく演奏は圧巻の一言。そこに絡むノーセッツのコーラス、管楽器、ロバート・ワイアットの浮遊感のあるヴォーカル・・・実に豪華で贅沢なライブです。まだ未発表曲だったYOUR MAJESTY IS LIKE A CREAM DONUTがメドレーという形であれ演奏されているのが中々興味深いですね。

音質は、時代を考慮すると非常に聴きやすいオーディエンス音源です。全体的にヒスノイズっぽい音がありますが大して気にならないと思います。トラック2と3の間はフェードアウト/イン処理されております。それ以外は特に不満もなく優良音源の類だと思います。

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ジャケットとインレイの裏側。このレーベルは常に凝った作りのブートレッグをリリースしていました。こだわりを感じさせる丁寧な作りです。では、試聴音源をどうぞ!


1. FOL DE ROL
  - GOING UP TO PEOPLE AND TINKING
  - JAMMING - CALYX
2. LOBSTER IN CLEAVAGE PROBE
  - PRENUT
  - YOUR MAJESTY IS LIKE A CREAM DONUT

 

 

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The Dream of Birmingham (Ayanami-155)

1. YOUR MAJESTY IS LIKE A CREAM DOUNT
2. BIG JOBS
3. SHAVING IS BORING
4. LICKS FOR LADIES
5. BOSSA NOCHANCE
6. BIG JOBS NO.2
7. TO MUM & THE GONGS
 - BRANDY AS IN BENJ
8. GOING UP TO PEOPLE AND TINKLING
    - CALYX
    - SON OF "THERE'S NO PLACE LIKE HOMERTON"
    - AIGRETTE
    - RIFFERAMA

Ayanamiレーベル1CDR。1974年4月30日バーミンガム・タウンホール公演をサウンドボードで収録。SBDで聴きやすい音質ですが、70年代らしいややこもった感じの音質です。この音源は最近HIGHLAND PROJECTレーベルより「BIG JOBS HATFIELD」(HLP-017)というタイトルでリリースされております。アップデートではなく、どうやら同じ音質のようです。

こちらは上の「CALYX」とは違いバンドメンバーだけによる演奏。演奏力の凄さがより判りやすくなった感じか。全体を通して約60分ほどのコンサートは大きく2パートに分けられており、それぞれ30分前後のメドレーという形でほぼ途切れることなく曲が続きます。

4月13日ロンドン公演ではコンサート終盤に組み込まれていたYOUR MAJESTY IS LIKE A CREAM DONUTからこの日はスタート。パート2終盤はデイヴ・スチュワートとフィル・ミラーによるインプロ合戦が続くジャズ・ロックらしい大アレンジが聴き所。こうして演奏を聴くと、リチャード・シンクレアがキャラヴァンのメンバーに対して演奏面で不満を抱く理由が分かった気がします。では、試聴音源をどうぞ!パート1約27分のメドレーです。


1. YOUR MAJESTY IS LIKE A CREAM DOUNT
2. BIG JOBS
3. SHAVING IS BORING
4. LICKS FOR LADIES
5. BOSSA NOCHANCE
6. BIG JOBS NO.2
7. TO MUM & THE GONGS
 - BRANDY AS IN BENJ

 

 

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VA - THE CANTERBURY TAPES (OH BOY 2-9031)

DISC 1 TRACKS 5-10
HATFIELD & THE NORTH LIVE IN LONDON FOR BBC TOP GEAR 1974
5. FITTER STROKE HAS A BATH
6. LET'S EAT (REAL SOON)
7. DO THE LETHARGY SHUFFLE
8. LONELY LIFETIME
9. SHAVING IS BORING
10. LICKS FOR LADIES
11. YOUR MAJESTY IS LIKE A CREAM DOGHNUT

ルクセンブルクのブートメーカー、OH BOY(Disc De Luxe)レーベル、プレス盤2CD。カンタベリーシーンのミュージシャンやバンドの音源を収録したオムニバス。

ディスク1トラック5-11にハットフィールド・アンド・ザ・ノースのBBC音源が収録されている。TOP GEARとなっているが正確にはJOHN PEEL SHOWらしい。1974年11月21日の収録で、後にオフィシャル「HATWISE CHOISE」に収録された為、ハットフィールドの音源目的で購入する価値はないかもしれません。それではハットフィールズの音源をどうぞ!


BBC 1974

 

 

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Part of the Dance (HL667/668)

DISC 1
1. TONE GENERATOR IMPROV
2. GOD SONG
3. (BIG)JOHN WAYNE SOCKS PSYCHOLOGY ON THE JAW
4. CHAOS AT THE GREASY SPOON
5. THE YES-NO INTERLUDE
6. FITTER STOKE HAS A BATH
7. CALYX
8. UNDERDUB
9. LOBSTER IN CLEAVAGE PROBE (VOCAL SECTION)
10. PART OF THE DANCE
11. NAN TRUE'S HOLE
12. GIGANTIC LANDCRABS IN EARTH TAKEOVER BID
13. YOUR MAJESTY IS LIKE A CREAM DOUNT

DISC 2
1. SHARE IT
2. LOUNGING THERE TRYING
3. MUMPS (inc. electric piano solo)
4. O WHAT A LONELY LIFETIME
5. (BIG)JOHN WAYNE SOCKS PSYCHOLOGY ON THE JAW
6. GOING UP TO PEOPLE AND TINKLING

HIGHLANDレーベル、プレス盤2CD。2ndアルバム「THE ROTTERS' CLUB」リリース後のツアーから、1975年2月7日フランス・ナンシー公演をオーディエンス録音で収録。バンドのオフィシャル・サイトで購入できる「HATTITUDE」というライブ音源集には2月8日リヨン公演が収録されておりますが、本作はその前日に当たるライブです。

「THE ROTTERS' CLUB」は小説家ジョナサン・コーの同名小説からインスピレーションを受けて制作されたアルバムで、バーミンガムの労働者階級地区で暮らす若者たちの人生を描いている。前作同様に絶え間ないキーチェンジにトリッキーな変拍子、全く読めないほど狂っているかのような、しかし正確なドラムパターン。実験的とも思える難解なサウンドに彩を添える美しくて親しみを覚えるメロディ、そしてリチャード・シンクレアの歌声・・・。1トラック毎に、まるで本の新たな章を読んでいるような気持ちにさせてくれる芸術性の高いアルバムです。

1stほどの評価は得られなかった「THE ROTTERS' CLUB」だが、それでもカンタベリー・シーンのファンから高い評価を得ており、特にジャズ・フュージョンを好む人にお勧めしたい1枚です。

肝心の中身ですが、若干こもった音で決して高音質ではないものの各楽器の音がしっかり聴こえる良好音質。フィル・ミラーのギターによるお遊びからマッチング・モウル「GOD SONG」でスタート。更に「PART OF THE DANCE」「NAN TRUE'S HOLE」とマッチング・モウルの曲を続けて演奏している点が興味深い。「FITTER STOKE HAS A BATH」はヴォーカルが入っていないが、途中から突然歌い出している。意図してそうなったのかミスか分からないが、なかなか聴き所の多い音源だと思います。

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ジャケットとバックインレイの裏側。では、試聴音源をどうぞ。


1. TONE GENERATOR IMPROV
2. GOD SONG
3. (BIG)JOHN WAYNE SOCKS PSYCHOLOGY ON THE JAW
4. CHAOS AT THE GREASY SPOON
5. THE YES-NO INTERLUDE
6. FITTER STOKE HAS A BATH
7. CALYX


8. SHARE IT
9. LOUNGING THERE TRYING
10. O WHAT A LONELY LIFETIME
11. (BIG)JOHN WAYNE SOCKS PSYCHOLOGY ON THE JAW

 

 

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VA - CANTERBURY LIVE TAPES (CP-001)

TRACKS 1-2
EGG LIVE 1970

TRACKS 3-4
HATFIELD & THE NORTH LIVE 1975
3. LET'S EAT
4. BIG JOBS NO.2 (BY POO & THE WEE WEES)
    - GIGANTIC LAND CRAB IN EARTH TAKEOVER BID
    - HALFWAY BETWEEN HEAVEN & EARTH
    - THE YES NO INTERLUDE
    - FITTER STOKE HAS A BATH
    - DIDN'T MATTER ANYWAY
    - YOUR MAJESTY IS LIKE A CREAM DOUNT
    - INCORPORATING ON WHAT A LONELY LIFETIME

レーベル不明、プレス盤1CD。トラック1-2にエッグの1971年BBCライブを、トラック3-4にハットフィールド・アンド・ザ・ノースの各種ライブを収録したオムニバス。300枚限定生産とのこと。ここではエッグは省略してハットフィールドの音源について紹介します。

トラック3LET'S EATは3分少々の収録。上で紹介したOH BOY「THE CANTERBURY TAPES」に収録されている1974年11月21日JOHN PEEL SHOWと同じ音源です。ただし、こちらはこもった音で音質は数段落ちます。

トラック4は30分に及ぶ収録ですが1トラックの中に3種類の音源が入っている状態です。インレイには10トラックに分けて曲目が記載されているので、本来はこのように10トラック入りのCDになる予定だったのでしょうね。でも、ミスがあるままプレスしてしまったのでしょうか;

トラック4前半は1973年7月24日BBC TOP GEAR(SBD)、中盤は1975年3月16日レインボーシアター公演(AUD)、後半は再び1974年11月21日JOHN PEEL SHOW(SBD)という順に収録されております。それでは試聴音源をどうぞ。


RAINBOW THEATRE, LONDON 1975. 3. 16
1. HALFWAY BETWEEN HEAVEN & EARTH
- THE YES NO INTERLUDE
- FITTER STOKE HAS A BATH
- DIDN'T MATTER ANYWAY

 

 

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CHEAP PHILOSOPHY (HL 398)

1. Mumps (Lumps~Prenut)
2. Share It
3. Lounging There Trying
4. The Yes No Interlude
5. Halfway Between Heaven And Earth
    - The Yes No Interlude
6. Fitter Stoke Has A Bath
7. Didn't Matter Anyway
8. Your Majesty Is Like A Cream Donut
9. Oh What A Lonely Lifetime

HIGHLANDレーベル、プレス盤1CD。1975年3月16日ロンドン・レインボーシアター公演をオーディエンス録音で収録。時間がないのでひとまずレビューは割愛、音源だけ載せておきます。フルでどうぞ。


part. 1


part. 2

 

・・・ハットフィールド・アンド・ザ・ノースはツアーのスケジュールを終えた1975年6月に活動を停止。その後、フィル・ミラーとデイヴ・スチュワートギルガメッシュと合流してナショナル・ヘルスを結成することになる。ピップ・パイルも後にナショナル・ヘルスに参加。リチャード・シンクレアはシンクレア&ザ・サウスを経て77年にキャメルに加入するのである。

1980年、「LET'S EAT, FITTER STOKE HAS A BATH」(45回転シングル・バージョン)やフランスでのライブ音源、そして2枚のアルバムから選曲されたコンピレーション・アルバム「AFTERS」がリリースされた。

活動期間は短かったハットフィールドだが、2枚の素晴らしいアルバムを世に送り出しカンタベリー・シーンのみならず、ジャズロックやプログ・ロック史に名を遺した。バンドは90年に一時的に再結成した後、2005年にも再結成を果たした(バーバラ・ガスキンとのデュオで活動を続けていたデイヴ・スチュワートは不参加)。バンドの活動を見ることはもう不可能だが、2枚の名盤は今後もプログ・ロックを語る上で欠かせない作品として語り継がれていくのだろう・・・。

 

 

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おまけ
ハットフィールドが関連しているカンタベリーシーンのバンド、マッチング・モウルのブートレッグを所有している2枚紹介。

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MATCHING MOLE - SO MANY OF YOU (PF-092S)
PEACE FROGレーベル1CDR。1972年8月18日ベルギーのリンブルフ州ビルゼンで開催されたジャズ・フェスティバル出演時の音源を収録。AMラジオの音源か、或いは非常に良く録れたオーディエンス音源にも聴こえる音質です。聴きやすい音質でお勧めの1枚です。

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MATCHING MOLE - I'M ONLY JOKING (PF-221D)
PEACE FROGレーベル、2CDR。レビュー未作成。

マッチング・モウルは元ソフト・マシーンロバート・ワイアットを中心に、71年8月にキャラヴァンを脱退したデイヴ・シンクレア、ビル・マコーミック、フィル・ミラーの4人により1971年10月に結成されました。1972年4月にデビュー・アルバム「MATCHING MOLE」をリリースするもデイヴ・シンクレアが脱退。後任にデイヴ・マクレイが加わり同年11月には早くも2nd「LITTLE RED RECORD」をリリース。

1stアルバムはワイアットが1人で殆どの曲を描き上げたが、2ndアルバムはバンドとしての曲が多くを占めた。2ndアルバムはロバート・フリップがプロデュースを担当しており、ゲスト・ミュージシャンにはロキシー・ミュージックブライアン・イーノが参加しております。アルバムタイトルは毛沢東の毛主席語録(LITTLE RED BOOK)から取られているそうで、ジャケットも文革のポスター風味のデザインです;

ハットフィールド同様、難解なジャズロックです。ソフト・マシーンがサイケ色をかなり薄めたらこんな感じになるかも・・・ロバート・ワイアットソフト・マシーンを率いていたら、このようなサウンドになっていたかもしれませんね。

73年、バンドは3rdアルバム制作の予定であったが、同年6月にメイダ・ヴェールにあるレディ・ジューンことジューン・キャンベル・クライマー(音楽活動のほか画家やデザイナーとしても活動していたアーティスト)が暮らすアパートで行われた、ゴングのギリ・スマイスの誕生日パーティーにワイアットが出席。その席でワイアットは泥酔してしまい3階の窓から転落。腰の骨を折る重傷を負いドラマーとしての生命を絶たれ、バンドはそのまま解散となります。

以上、おわり😙