美味しい料理と素敵な音楽と

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NATIONAL HEALTH Canterbury Rock Bootleg Collection. 2

※過去記事の再掲載

 

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カンタベリー・シーン末期のバンドであるナショナル・ヘルスのブートレグを紹介するよ😄

ギルガメッシュとハットフィールド・アンド・ザ・ノースが合流する形で1975年に結成されたナショナル・ヘルスは、両バンドの持ち味がバランス良く絡み合った、気品漂う美しいメロディにセンス溢れるジャズ・ロック・サウンドが特徴だ。

1975年6月のハットフィールド・アンド・ザ・ノース解散後、デイヴ・スチュワートとフィル・ミラーは、ギルガメッシュのアラン・ガウエン、フィル・リー、モント・キャンベル、ザ・ノーセッツのアマンダ・パーソンズと合流、バンドの原型が出来上がることになる。

そして大物ビル・ブルーフォードが参加。ブルーフォードはレイモンド・ゴメス、ジェフ・バーリンと新バンド結成を計画していたが頓挫した為、ナショナル・ヘルスに参加することになった。ブルーフォードは1975年10月~1976年2月まで参加した後、3月~7月までサポートとしてジェネシスのツアーに参加。同時期にフィル・リーとモント・キャンベルが脱退。キャンベルの後任にはジョン・ハイズマン率いるコロシアムⅡを解雇されたニール・マーレイが参加することになる。

ジェネシスのツアーを終えてビル・ブルーフォードが復帰し、バンドはライブ活動を再開させるが、1977年1月にブルーフォードが脱退。後任には元ハットフィールド・アンド・ザ・ノースのピップ・パイルが参加。しかしツアー終了後にはアラン・ガウエンとアマンダ・パーソンズが脱退。残ったデイヴ・スチュワート、フィル・ミラー、ピップ・パイル、ニール・マーレイの4人でライブ活動を続けながら1stアルバム「NATIONAL HEALTH」をレコーディング、1978年2月にリリースとなる。

アルバムには、脱退したアラン・ガウエン、アマンダ・パーソンズの他、マイク・ウェストブルックとの共演などで知られるパーカッショニストのジョン・ミッチェルや、パイ・ヘイスティングスの兄弟であるジミー・ヘイスティングスがゲスト・ミュージシャンとして参加した。

この時期の英国はパンク・ニューウェイブ・ムーブメントが吹き荒れており、ナショナル・ヘルスのようなタイプのバンドが正当な評価を得ることは困難であった。その影響でセールスは全く振るわなかったみたいだが、デイヴとアランが主導権を握って創られた1stアルバムは高く評価されている。

・・・私が所有するブートレッグは、1stアルバムをリリースする以前の、ビル・ブルーフォードやアマンダ・パーソンズが正式メンバーとして在籍していた頃のものがメインです。ニール・マーレイ脱退以降については知識がなく、よく分かりません; それでは、ナショナル・ヘルスのブートレッグを紹介していきましょう!

 

 

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DREAMS WIDE AWAKE (CTD-007/8)

DISC 1
STUDIO DEMOS 1975
1. BOROGOVES VER. 1
2. BOROGOVES VER. 2
3. THE LETHARGY SHUFFLE & THE MIND YOU BACKS TANGO

4. THE TOWPLANE & THE GLIDER
5. CLOCKS AND CLOUDS VER. 1
6. ZABAGLIONE

7. TENEMOS ROADS

BBC TOP GEAR
8. CLOCKS AND CLOUDS VER. 2 (1976.9.21)
9. THE COLLAPSO (1977.11.9)
10. PARACELSUS (1976.2.17)

11. THE LETHARGY SHUFFLE (1976.2.17)
12. AGRIPPA (1976.2.17)

DISC 2
BOTTOM LINE N.Y. 1979.11.7
1. FLANAGAN'S PEOPLE
    - TOAD OF TOAD HALL
2. DREAMS WIDE AWAKE

3. NOWADAYS A SILHOUETTE
4. SQUARER FOR MAND
5. T.N.T.F.X.
    - SILENCE

CANTERBURY DREAMレーベル、プレス盤2CD。ディスク1に1975年のスタジオデモ&1976年~77年のBBC音源をサウンドボードで、ディスク2に1979年11月7日ニューヨーク・ボトムライン公演をオーディエンス録音でそれぞれ収録。ここでは、ディスク1の音源について紹介します。

トラック1~7は、1975年10月のバンド結成直後に収録されたスタジオデモ音源。ステレオSBDで音質良好。96年オフィシャル・リリースされたレア音源集「MISSING PIECES」に多くが収録されましたが、トラック1, 2, 5, 7は未収録で、本作でしか聴けない音源です。

メンバーはデイヴ・スチュワート、アラン・ガウエン、フィル・ミラー、フィル・リー、モント・キャンベル、ビル・ブルーフォードという布陣。デイヴとモント・キャンベルがいるのはEGGファンとしてちょっと嬉しくなりますね😊

トラック8からは全てBBC TOP GEARの音源で、こちらもトラック9を除き全てオフィシャル収録済みとなりました。トラック8はモント・キャンベルからニール・マーレイへと交代しております。トラック9は1STアルバムをレコーディングする時の4人編成となっており、トラック10~12はまだモント・キャンベル在籍時で、ゲストにスティーヴ・ヒレッジが参加しています。

それにしても、所々でEGGっぽいフレーズと言いますか、音からしてデイヴが弾いているとすぐに分かる特徴的なオルガンプレイが聴けるのがファンにはたまりません。それではスタジオデモ音源をどうぞ!


STUDIO DEMOS 1975
1. BOROGOVES VER. 1
2. BOROGOVES VER. 2
3. THE LETHARGY SHUFFLE & THE MIND YOU BACKS TANGO

4. THE TOWPLANE & THE GLIDER
5. CLOCKS AND CLOUDS VER. 1
6. ZABAGLIONE

7. TENEMOS ROADS

 

 

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DREAM ONLY A DREAM (AYY-056CD)

1. TENEMOS ROADS
2. PARACELSUS
3. TRIDENT ASLEEP
4. CLOCKS AND CLOUDS
5. THE LETHARGY SHUFFLE & THE MIND-YOUR-BACKS TANGO
6. AGRIPPA
7. ELEPHANTS

BILL BRUFORD - DRUMS
MONT CAMPBELL - BASS
ALAN GOWEN - KEYBOARDS
PHIL MILLER - GUITAR
AMANDA PARSONS - VOCAL
DAVE STEWART - KEYBOARDS

AYYレーベル1CDR。1976年2月22日スコットランド・ダンディユニバーシティ公演をサウンドボード音源で収録。定期的にブート化されてきた音源で、同じくSBD音源の2月14日ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス公演と共にテーパーの間ではよく知られた音源です。今でも様々なタイトルでブートレッグ化されており入手は容易です。

ジャズ・ロックに見事にフィットしているブルーフォードのドラムに注目が集まりがちですが、美しい歌声を聴かせてくれるアマンダ・パーソンズの存在が非常に大きく感じられます。特に、1996年に日の目を見るまで長い間未発表となっていた、隠れた名曲CLOCKS AND CLOUDSでのアマンダのヴォーカルは絶品。ジャズ・ロック系バンドはテクニック一辺倒になりがちですが、ナショナル・ヘルスが聴きやすいのは親しみやすい上品なメロディは勿論、アマンダの存在も大きいと思います。

そしてもう1つ、EGGのオリジナル・メンバーだったデイヴ・スチュワートとモント・キャンベルの再会と共演は、EGGのファンとしては実に感慨深いものがあります。では、試聴音源をどうぞ!


1. PARACELSUS
2. TRIDENT ASLEEP

 

 

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PUBLIC HYGIENE (CTD-009)

1. TENEMOS ROADS
2. BRUJO
3. CLOCKS AND CLOUDS
4. ELEPHANTS

DAVE STEWART - KEYBOARDS
ALAN GOWEN - KEYBOARDS
PHIL MILLER - GUITAR
NEIL MURRAY - BASS
BILL BRUFORD - DRUMS

CANTERBURY DREAMレーベル、プレス盤1CD。1976年12月17日ロンドン・カレッジエイト・シアター公演をサウンドボード音源で収録。カレッジエイト・シアターは550人ほど収容できる小さな劇場みたいですね。モノラルSBDで、上で紹介した2月14日・22日のSBD音源よりも音質面で若干劣りますが、ブートとしては十分に聴きやすい音質です。CLOCKS AND CLOUDSは2月の演奏と比べるとアレンジが異なっており、聴き比べると面白いです。

TENEMOS ROADSは途中からのフェイド・インで始まる他、CLOCKS AND CLOUDSとELEPHANTSの合間が一度ブツッと切れてしまう、そしてELEPHANTSは曲はほぼ最後まで聴けるがフェイド・アウト処理で終わってしまうのが残念です。それでも貴重な音源であることには違いがありません。ビル・ブルーフォード脱退直前であり、現時点ではブートとして残っているビル在籍時最後のライブ音源だと思います。


1. TENEMOS ROADS
2. CLOCKS AND CLOUDS
3. ELEPHANTS

 

 

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FROM THE CRADLE TO THE GRAVE (PF-337S)

1. TENEMOS ROADS
2. BRUJO
3. CLOCKS AND CLOUDS
4. BOROGOVES PT.1 & 2
5. UNDERDUB

PHIL MILLER - GUITARS
DAVE STEWART - KEYBOARDS
NEIL MURRAY - BASS
PIP PYLE - DRUMS
ALAN GOWEN - KEYBOARDS
AMANDA PARSONS - VOVALS

PEACE FROGレーベル1CDR。77年2月3日フランス・モンティニー・レ・メス公演をオーディエンス録音で収録。前月にビル・ブルーフォードが脱退しており、新たにピップ・パイルが加入した直後のライブです。さすがにSBDよりは劣りますが、モノラル・オーディエンス音源ながら各楽器の音にアマンダの歌声もしっかり聴き取ることが出来る良好音質です。

ピップ・パイルが加入したことで、ハットフィールド・アンド・ザ・ノースのメンバーが3名揃った。その為でしょうか、アンコールではUNDERDUBを演奏しており、客席からも喜びの声があがります。この音源最大の聴き所です。では、試聴音源をどうぞ!


1. TENEMOS ROADS
2. BRUJO


3. CLOCKS AND CLOUDS
4. BOROGOVES
5. UNDERDUB

 

 

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DREAMS WIDE AWAKE (CTD-007/8)

DISC 1は省略
DISC 2

BOTTOM LINE N.Y. 1979.11.7
1. FLANAGAN'S PEOPLE
    - TOAD OF TOAD HALL
2. DREAMS WIDE AWAKE

3. NOWADAYS A SILHOUETTE
4. SQUARER FOR MAND
5. T.N.T.F.X.
    - SILENCE

CANTERBURY DREAMレーベル、プレス盤2CD。ディスク1に1975年のスタジオデモ&1976年~77年のBBC音源をサウンドボードで、ディスク2に1979年11月7日ニューヨーク・ボトムライン公演をオーディエンス録音でそれぞれ収録。ここでは、ディスク2の音源について紹介します。

デイヴ・スチュワートの個性的なオルガンと、アマンダ・パーソンズの美しい歌声に魅了されて初期ナショナル・ヘルスの虜になった私ですが、バンド末期となる79年の音源はどうにも好きになれませんでした。

バンドには既にデイヴもアマンダもおらず、復帰したアラン・ガウエンと、元ヘンリー・カウのジョン・グリーヴスが新たに加入しております。親しみやすくて聴きやすい初期のメロディはどこへやら、実に難解で実験音楽的で疲れてきそうな曲が並ぶ。

その最初に抱いてしまったイメージから、食わず嫌いのままで通してしまったけど、久しぶりに79年のライブを聴いてみると、これが思いのほか楽しめてしまいました。79年の音源は割と頻繁にネット上にアップされているものの、この日の音源はアップされていない模様。良好なAUD音源で聴きやすい末期NHの音源を、フルでどうぞ!


BOTTOM LINE N.Y. 1979.11.7
1. FLANAGAN'S PEOPLE
    - TOAD OF TOAD HALL
2. DREAMS WIDE AWAKE

3. NOWADAYS A SILHOUETTE


4. SQUARER FOR MAND
5. T.N.T.F.X.
    - SILENCE
aaa

 

 

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LAWRENCE NOVEMBER 19, 1979 (BLUE U 263)

1. DREAMS WIDE AWAKE
2. SILENCE
3. THE ROSE SOB
    - PLAY TIME
4. SEVEN SISTERS
5. FLANAGAN'S PEOPLE
6. TOAD OF TOAD HALL

JOHN GREAVES - BASS, VOCAL
PIP PYLE - DRUMS
PHIL MILLER - GUITAR
ALAN GOWEN - KEYBOARDS

BLUE Uレーベル1CDR。バンド末期となる79年11月19日カンザス州ローレンス公演をSBD録音で収録。ヴォーカル、ベースに元ヘンリー・カウのジョン・グリーヴスが加入しております。この時期になるとメンバー構成は大きく変化しており、脱退せずにバンドを支え続けてきたのはフィル・ミラーただ1人だけとなります。また、デイヴ・スチュワートが脱退してアラン・ガウエンが復帰しており、バンドが創り出すサウンドも大きく変化しております。

以下、BEATLEG誌のレビューです。

凄いものが出てきた。NATIONAL HEALTHの最終形態の最初で最後のアメリカ公演。既にキーボードのDave Stewartは脱退しており、初期NATIONAL HEALTHやGILGAMESHで活躍していたAlan Gowenが参加している。選曲もアメリカではレコードも出ていなかったはずなので、各自のソロや、GILGAMESHのナンバーなど盛りだくさんである。

NATIONAL HEALTHの曲としては一曲目だけが、2ndアルバムに収められているだけで後半の曲はAlan Gowenが亡くなった後にNATIONAL HEALTH名義での追悼盤「DS.al coda」に収録されることになる。それを完成形とするならば、ここでの演奏は、それらの製作過程でもある。実際、アレンジはかなり変わっている。しかもサウンドボード音源だというのだから驚きだ。このレアな音源がこの音質で楽しめるのならば文句なし。

以上でナショナル・ヘルスのブートレッグ特集は終わりです。初期の頃以外については知識がない為、細かく取り上げることが出来ませんでしたが、この素晴らしいバンドに少しでも興味を持って頂けたら幸いです。おわり