美味しい料理と素敵な音楽と

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COLOSSEUM II feat. Gary Moore Bootleg File 1976-1978

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アイルランド出身のギターヒーローゲイリー・ムーアが在籍していた、知る人ぞ知る英国のバンド、コロシアム2のブートレグを紹介するよ😀

1968年に結成されたジャズ・ロック・バンド、コロシアムの中心人物であったジョン・ハイズマン(dr)は、コロシアム解散後にアラン・ホールズワース(gt)らとテンペストを結成した。ジャズ・ロックにハードロック要素を加えたテンペストは僅か2年間の活動の後1974年に解散となる。

テンペスト解散直後の秋、ハイズマンは、当時はまだ無名に近かった若きゲイリー・ムーア(gt)を誘い、コロシアムの進化系バンドの結成を画策する。

当初、バンドにはコロシアムのオリジナル・メンバーであったマーク・クラーク(b)や、グラハム・ベル(vo)、後に10㏄やキャメルのメンバーとなるダンカン・マッケイ(key)らが加入する予定であったが、これらの計画は頓挫してしまう。

再び、ハイズマンとゲイリーの2人だけとなるが、オーディションの結果、元コージー・パウエルズ・ハマーのドン・エイリー(key)、元ギルガメッシュのニール・マーレイ(b)、後にルシファーズ・フレンドのメンバーとなるマイク・スターズ(vo)が揃い、正式にバンドとして活動がスタートする。1975年5月頃のことであった。

バンドはブロンズと契約し、1975年の冬から76年初頭にかけて1stアルバム「STRANGE NEW FLESH」を録音。4月リリースとなったが、アルバムは特に話題になることもなく、ツアーを終えると、バンドは何らかの理由でブロンズとの契約を破棄、マイク・スターズとニール・マーレイを解雇してしまう。

8月にはレディング・フェスティバルへの参加が決まっていた為、バンドは急遽セッション・ミュージシャンのジョン・モール(b)を加入させ、ヴォーカル・パートはゲイリーが兼任することで活動を続行させることになった。こうしてコロシアムIIの黄金期ラインナップが出来上がったのである。

バンドはMCAと新たに契約を結び、1977年初頭、僅か7日間で録音して作り上げた2ndアルバム「ELECTRIC SAVAGE」をリリース。ヴォーカル曲は"RIVERS"だけで、残りはゲイリーとドンの若き名手2人をフィーチャーしたジャズ/フュージョンとハードロックを融合させた楽曲が並ぶインスト・ロック・アルバムとなった。マハヴィシュヌ・オーケストラなどに強く影響を受けた2人が生み出す驚異的なテクニックと攻撃性の融合は、コロシアムIIというバンドのインパクトをリスナーに強烈に植え付けた。

1977年8月、シングル「LAMENT / THE SCORCH」をリリース。11月には早くも3rdアルバム「WAR DANCE」をリリース。ここでは、ジョン・モールが加入して黄金期の4人編成となった1976年8月~1978年6月のゲイリー脱退直前までの音源を収録したブートレグを紹介します!では、レッツ・スタート!🤩

 

■音源のラインナップ
1. READING ROCK '76 (LANGLEY)
2. KÖLN 1977 (MICROPHONE)
3. MILAN 1977 / LONDON 1977 (BLUE-U)
4. BBC Sight and Sound 1978 (underground)
5. FIGHTING WAR (GYPSY EYE)

 

 

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READING'76 (LANGLEY-297)

CD
1. CAN'T GET BY
2. SANDSTORM AHEAD
3. RIVERS
4. INSTRUMENTAL FEAT.JON HISEMAN DRUMS SOLO
5. PEOPLE BACK HOME IN IRELAND PT.1
6. PEOPLE BACK HOME IN IRELAND PT.2

DVD
1. MIX#1
2. MIX#2

LANGLEYレーベル、プレス盤1CD+1DVD。1976年8月28日に英国で開催されたレディング・フェスティバルの模様をCDにオーディエンス録音で、DVDには8ミリフィルムの映像を15分に渡り収録。CDはかつてAYANAMIからリリースされた「READING FESTIVAL 1976」(AYANAMI-191)と同音源。

本音源は、AYANAMIレーベルやLANGLEYレーベルといった西新宿ダイカン某店のレーベルがリリースした、一連の関係者流出レディング・フェス音源シリーズの1つ。1976年レディング音源は他にキャメルやゴングなどがリリースされておりますが、録音者は同一人物と思われます。音質はそれと酷似しており、良く録れたステレオ・オーディエンス録音です。

バンドはこの時期、ブロンズとの契約を破棄した直後であり、権利の関係で、ブロンズからリリースされた新作「STRANGE NEW FLESH」の曲は一切演奏しておりません。当日のセットリストには、未発表曲や、後に発表される曲のプロトタイプで埋め尽くされています。

まず1曲目”CAN'T GET BY”は、ジャズロック色の強い曲調のボーカル曲で、この日だけ披露されたと思われます。

2曲目"SANDSTORM AHEAD"も同様にこの日だけ披露されたと思われる曲で、ややハードなボーカル曲。ゲイリーが全編に渡り熱唱しております。

3曲目"RIVERS"は、翌年リリース「ELECTRIC SAVAGE」に収録されるしっとりとしたボーカル曲で、この時点では完全未発表曲です。出だしなどが完成版と若干違っていますが、形は殆ど出来上がっており、早い段階でこの曲は作られていたことが分かります。

5曲目"PEOPLE BACK HOME IN IRELAND PT.1"という曲は「ELECTRIC SAVAGE」に収録される"LAMENT"の試作版といった内容。中盤からの展開は完成版と違いますが、メロディは完全にソレです。

6曲目"PEOPLE BACK HOME IN IRELAND PT.2"は完全未発表曲で、アイルランド民謡のようなフレーズから始まり、中盤からはゲイリーのボーカルが入ります。何処となく"FIGHTING TALK"っぽいフレーズが入ったりと面白い曲です。

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ジャケットとインレイの裏。では、まず音源をどうぞ!


part.1 


part.2 PEOPLE BACK HOME IN IRELAND PT.1&2

 


DVDは当日の8ミリ映像。無音のため、CDの音源が被せられております。途中からジョン・モールとゲイリー・ムーアへのインタビュー音声が入り、2人による貴重なメッセージが聴けるというファン感涙の内容です。

 

 

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LIVE IN EUROPE 1977 KÖLN 1977 (MPH CD 09)

1. WAR DANCE
2. THE INQUISITION
3. TRILOGY
    a. Star Maiden
4. TRILOGY
    b. Mysterioso
    c. Quasar
5. LAMENT
6. DESPERADO
7. DRUMS SOLO
8. FIGHTING TALK

MICROPHONE RECORDSレーベル、プレス盤1CD。1977年10月29日、ドイツ・ケルン公演をサウンドボード録音で収録。ブートCD黎明期にリリースされた1枚。インレイの曲目表記がミスだらけ。正しくは上の通り。

この音源はコロシアムIIの定番中の定番。ご存じの方も多いと思います。ドイツのラジオ局が放送したものをエアチェックした音源が使用されています。その為、サーっというエアチェックノイズが全体に入っておりますが、ブートレグに慣れた人なら全く気にならない良質音源の類でしょう。

本作は、ピッチがやや高めに収録されています。後に何種類か同じ音源を使用したブートが出ていますが、ピッチを補正してある以外は収録時間や音質、欠点など特に改善点はなく、違いはリマスターの有無程度でどれも同じです。

ちなみに、GYPSY EYEレーベルからリリースされた2枚組ブート「ELECTRIC DANCE」のディスク1にも収録されていますが、高音を強調したイコライジングが施されており、ノイズが目立ち音質が悪化しております。

この音源を収録したブート全てに共通する欠点は、冒頭の"WAR DANCE"が中盤からフェードインで始まる、最後の"FIGHTING TALK"が序盤でフェードアウトして終了してしまう点です。後発のブートも全て同じ欠点が残ったままです。いつの日か完全版が出ることを期待したいですが、未だに完全版が登場しないと言うことは、ラジオ局にも音源は残っていないのでしょう。

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ジャケットは2つ折りになっております。開くとこんな感じ。

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ジャケット裏面。この音源はYouTubeにもアップされていますが、アップした人は恐らくダウンロードサイトからそのまま落としたMP3を動画にしたのでしょう。案の定と言いますかピッチが高いままです。ここではピッチを補正したものをアップします。


part.1


part.2

 

 

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MILAN 1977 / LONDON 1977 (BLUE-U134)

DISC 1
Parco Ravizza, Milan, Italy June 18, 1977
1. THE SCORCH
2. INTERGALACTIC STRUT
3. WHAT WOULD YOU RATHER BE OR A WASP
4. RIVERS
5. DESPERADO
6. DRUMS SOLO
7. LAMENT
8. PUT IT THIS WAY
9. FIGHTING TALK

DISC 2
Studio 4, BBC Maida Vale Studios, London, England, UK Aug 15, 1977
1. PUT IT THIS WAY
2. INTERGALACTIC STRUT
3. LAMENT
4. THE INQUISITION

Golders Green Hippodrome, London, England, UK Dec 15, 1977
5. FIGHTING TALK
6. THE INQUISITION
7. RIVERS
8. DESPERADO
9. THE SCORCH

BLUE-Uレーベル、2CDR。ディスク1は1977年6月18日ミラノ公演をオーディエンス録音で、ディスク2は1977年8月15日&12月15日ロンドン公演をサウンドボード録音で収録。

ディスク1はPLATINUM & GOLDレーベル「MILANO 77'」(PG-770618)と同音源。既発はミラノ公演単体でCD2枚組でしたが本作はCD1枚。という事は本作は不完全収録かというと、さもあらず。本作はピッチが異様に高く収録されており、その為に収録時間ギリギリでCD1枚に収まっております。ピッチを正常に戻すと80分を超えます。

肝心の音質はモノラルAUDで広がりがなく低音もややスカスカ気味。しかし、各楽器の音をしっかり拾っており、この時代の録音としてはまずまず。後半になるにつれ少し音が遠くなります。周囲の客の話し声がうるさくて耳障りですが、ゲイリーが好き放題に弾きまくっており演奏は最高。

続いてディスク2は、まずトラック1-4が定番77年8月15日BBCスタジオライブ。既発では何故か"THE INQUISITION"が欠落した3曲だけを収録したものが出回っておりました。本作及びSHADESレーベルから同時期に登場した「BRITISH SAVAGE」でようやく完全収録です。高音質ステレオSBD。

トラック5-9は77年12月15日ロンドン公演を収録。ラジオエアチェック音源。この日はBBC SIGHT AND SOUNDとしてテレビ放送もされており、映像ブートでも登場しております(当方もYouTubeに投稿しております)。

テレビ放送はモノラル音源、ラジオ音源はステレオとなっております。しかし、ラジオ音源は別の問題があり、冒頭、司会者アラン・ブラックによるMCが全カットされている他、"THE SCORCH"が3分弱で途中で終了してしまうなど不完全です。

それでは、各音源を聴いて頂きましょう!ミラノ公演は当方の手でピッチを正常に補正しております。


Parco Ravizza, Milan, Italy June 18, 1977
part.1


Parco Ravizza, Milan, Italy June 18, 1977
part.2


Studio 4, BBC Maida Vale Studios, London, England, UK Aug 15, 1977


Golders Green Hippodrome, London, England, UK Dec 15, 1977

 

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BBC SIGHT & SOUND IN CONCERT

1. DJ INTRO
2. FIGHTING TALK

3. THE INQUISITION
4. RIVERS
5. DESPERADO
6. THE SCORCH
7. DJ OUTRO

1977年12月15日ロンドン・ゴルダーズグリーン劇場で収録、1978年1月14日にFM放送された音源。上段のBBC SIGHT & SOUNDと同じものです。放送音源を録音したテープをファイル化したものだそうで、dimeから登場しました。

モノラル同然の音源で音もこもっており、音質は上段のブートのほうが遥かに良いです。"THE SCORCH"3分手前辺りでフェードアウトしてしまうので、ラジオ放送音源で間違いないでしょう。今さらな感じの音源かな?では音源をどうぞ。


BBC SIGHT & SOUND

 

 

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FIGHTING WAR (GE-240)

DISC 1
1. INTRODUCTION
2. FIGHTING TALK
3. THE INQUISITION
4. TRILOGY

    Star Maiden - Mysterioso - Quasar
5. RIVERS
6. GUITAR SOLO

7. DESPERADO (incl. drum solo)

DISC 2
1. KEY SOLO
2. THE SCORCH
3. INTERGALACTIC STRUT
4. AM I
5. PUT IT THIS WAY
6. JAM

GYPSY EYEレーベル、プレス盤2CD。1978年6月17日ウィーン公演をオーディエンス録音で収録。記憶が正しければ、ゲイリーは8月にバンドを辞めてしまうので、ゲイリー在籍末期の音源と言うことになります。

音質はモノラル・オーディエンス。広がりのない臨場感に欠ける音ながら、各楽器の音をしっかり拾っており、下手なステレオAUDよりも聴きやすい。上で紹介した音源から演奏が変化しており楽しめる音源です。

ゲイリーのギター・ソロから一気になだれ込む"DESPERADO"は鳥肌モノ。"PUT IT THIS WAY"も、キーボード・イントロからバンドのインプロへと続き、そこから曲になだれ込むという、前年とは形を変えて演奏されており聴き所の1つです。ラストの"JAM"は、"FIGHTING TALK"の再演ですが、後半からメンバー紹介を挟みながらインプロのような形で展開してゆきます。

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ジャケット裏面とディスク盤面。では、音源をどうぞ!


part.1


part.2

 

1978年1月、バンドは作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバーのソロプロジェクト「スーパー・ヴァリエイション」に参加。クラシックとロックを融合させることを試みた同プロジェクトには、ハイズマンの妻でサキソフォン奏者のバーバラ・トンプソンや、ゾンビーズロッド・アージェントなども参加した。アルバムは英国チャート2位のヒットを記録した。

同年、バンドは"WAR DANCE"のツアーでヨーロッパを回ることになる。4枚目のアルバム制作も計画されていたが、1978年8月、ゲイリーが古巣のシン・リジィに復帰する為にバンドを脱退。

後任にドン・エイリーの弟であるキース・エイリーが加入してツアーが続行されるが、同年12月にはレインボーへの加入が決まったドン・エイリーまでもが脱退。アルバム制作どころかバンド活動自体が行き詰まり、そのままバンドは解散となった。

後年、ジョン・ハイズマンのインタビュー記事が掲載されたが、バンドは常に経済的に困窮していたそうである。プログレッシブ・ロックジャズロックが衰退して、パンクやディスコ・サウンドが隆盛を極めた時期であり、アルバムは売れず、ツアーの費用も厳しかったそうだ。

ちなみに、例の2015年のジョン・ハイズマンのインタビュー記事には、

「3年ぐらい前にドン・エイリーと電話で話した時、BBCテレビで当時やったライブ番組(BBC SIGHT AND SOUND IN CONCERT)がYouTubeにあると教えてもらったんだ」

とハイズマンが語っている部分があるのですが、ちょうどインタビューの3年前の2012年に、私がYouTubeにSIGHT AND SOUNDの動画をアップした、あれの事でしょうかね!?あの時、他に同じ動画が上がっていないことを確認してアップしたのですが・・・ジョン・ハイズマンやドン・エイリーも動画を見たんかな!?😳

その動画のコメント欄には、今は亡きジョン・モールの甥っ子さんだったか親族の方もコメントを寄せてくれて、とても驚いたのを記憶しております。


私が投稿したその動画がこれです。今となってはアップグレードされた物がブートでも登場しているので用無しかもしれませんが・・・。

以上でコロシアム2のブート紹介は終わりです😄