美味しい料理と素敵な音楽と

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BILL EVANS TRIO 1978年9月10日 高知県アルテック公演 ブートレグ!

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BILL EVANS TRIO - LIVE AT ALTEC 1978 (EVSD-1474)

DISC 1
1. THE PEACOOKS
2. THEME FROM M.A.S.H.
3. DETOUR AHEAD
4. EMILY
5. IN YOUR OWN SWEET WAY
6. BUT BEAUTIFUL
7. MY ROMANCE
Recorded live at Modern Jazz & Coffee "Altec", Young Plaza 2F, Kochi, Japan 1st Set - 10th Sep 1978

DISC 2
1. MORNIN' GLORY
2. UP WITH THE LAKE
3. TURN OUT THE STARS / I SHOULD CARE
4. I DO IT FOR YOUR LOVE
5. SOMEDAY MY PRINCE WILL COME
6. MINAH (ALL MINE)
7. NARDIS
Recorded live at Modern Jazz & Coffee "Altec", Young Plaza 2F, Kochi, Japan 2nd Set - 10th Sep 1978

Bill Evans : piano
Marc Johnson : bass
Philly Joe Jones : drums

EMPRESS VALLEY SUPREME DISCレーベル、プレス盤2CD。ペーパースリーヴ仕様。久しぶりにブート盤を1つ紹介します。このブログでEVSDのブートを紹介するのは初めてかな😃

ビル・エヴァンス・トリオの最後の来日公演より、1978年9月10日高知アルテック公演を、関係者からの流出サウンドボード録音で収録。出回っていた音源のアップグレード版で、正しいデータに修正されてリリースされたもの、らしい。

伝説的なジャズ・ピアニストであり、一方では破滅的な人生を歩んだ人物としても知られるビル・エヴァンス。ドラッグに溺れ、晩年は顔や指が酷く浮腫み、体調も非常に悪かったそうだ。それでも、ピアノの前に座ると別人のようになり素晴らしい演奏を聴かせたという。

物静かで大人しい人物だった(と周りから見られていた)ビルは、若くしてヘロインに手を出した。それにはフィリー・ジョー・ジョーンズの影響があるとか。エヴァンス・トリオの初期メンバーだったスコット・ラファロが1961年に交通事故死した後、ヘロインの服用量はさらに増えていったという。恋人のエレイン・ショルツもヘロイン中毒者であり、70年代初期には2人して逮捕されたこともあるようだ。

1973年、内縁関係にあったエレインが地下鉄へ投身自殺をしたことで、ビルは精神的に不安定になり始める。メサドン療法(トラマドールなど癌治療の痛み止めなどに使われるオピオイド鎮痛薬を投与することで、ヘロインの中毒症状を緩和させながら脱依存へと導く方法)を開始していたビルだったが、この件で再びヘロインに手を出した時期があったようだ。

その後、ビルは、ネネット・ザザーラと結婚して子供を儲けると、メサドン療法を続けてヘロインを断つことに成功した。しかし、今度はコカインに手を出し常習的に服用してしまう。度重なる不幸やドラッグの影響もあったのだろうが、生きることを完全に放棄してしまった決定的な理由は、統合失調症に苦しんでいた兄ハリーの拳銃自殺だったという。

ビルは、ドラッグや不摂生により慢性肝炎や潰瘍などを患っていたが、兄の死後、治療を自発的にやめてしまったと義理の姉パット・エヴァンスはコメントしている。兄の死をきっかけに、ビルは心身共に体調が一気に悪化していったようだ。

1980年9月15日、体調が急変し、ニューヨークのマウントサイナイ病院に連れていかれたビルだが、その日の午後に亡くなってしまった。死因は、消化性潰瘍、肝硬変、気管支肺炎、及び未治療の肝炎によるものだったそうだ。

ここで紹介するブート盤は、ビルの死の2年前に録音された音源を収録したものである。場所となった高知アルテックは1973年創業の老舗ジャズ喫茶で、ビルを含む国内外の伝説的なジャズ・プレーヤーたちがライブを行った場所として、西のジャズファンには有名な箱である(2016年に閉店したようだ)。

ビル・エヴァンス・トリオ最後の来日となった1978年日本ツアーは、9月7日・松本文化音楽ホールを皮切りに9月26日・郵便貯金会館まで1ヵ月近くに渡り行われた。アルテック公演は4日目に当たる。

この時期のメンバーは流動的で、78年初旬まで在籍していたマイケル・ムーアは脱退しておりマーク・ジョンソンに変わっている。また、古くからの仲間であるフィリー・ジョー・ジョーンズが一時的に加入している。

同年1月のNY公演を収録したオフィシャル盤「Getting Sentimental」とはまた違った編成であり、このメンバーでの演奏は、現時点ではオフィシャルでは一切聴くことが出来ない(ブートやアングラでは何種類か音源が出回っております)。

「Getting Sentimental」は、テーパーのマイク・ハリスが録音した、いわゆる客席録りの音源が元になっている。マイクはフィリー・ジョーに近い位置で録音したのだろう、彼のド迫力なプレイが中心となって聴こえるバランスであった。レビュアーに「ビルをフィーチャーしたフィリー・ジョーのアルバムであり、マイケル・ムーアのベースは時々聴こえる程度」と皮肉たっぷりに書かれたのも、音質の悪さを指摘している為である。

その点、本作は高音質SBDでバランスも問題なし。それでもフィリー・ジョーの音が目立つ辺り、彼のプレイの凄まじさを感じさせてくれる・・・。

体調の悪さが伝えられる晩年のビルだが、「Getting Sentimental」「Last Concert in Germany」などで聴けるエネルギー溢れる見事なプレイと同様、高知アルテック公演でも素晴らしいプレイを披露している。満身創痍で2年後に亡くなる人物の演奏とはとても思えない気迫と集中力だ。

論より証拠!ビル・エヴァンス・トリオのアルテック公演から、1st SETの音源をアップします。気に入られた方や2nd SETも聴きたい方はBFでこうてあげてください、ほなどうぞ🤤

 


ALTEC 1978

 

 

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ジャケットの裏側どす🙂

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ディスク盤面🙂

 

 

 

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おまけ🙄

 

Bill Evans Solo Concert
Live at the Sprague Memorial Hall, New Haven
February 22nd, 1980

Bill Evans (grand piano)
& Yale Jazz Orchestra

 


NEW HAVEN 1980

 

おわり😁